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胃がん

胃がんとは

胃がんとは胃の壁を構成する粘膜、粘膜下層、固有筋層、漿膜下層、漿膜のうち最も内側にある粘膜細胞から発生する悪性腫瘍です。

ピロリ菌の除菌が進み、胃がんの罹患者数は減少傾向ですが、新たに胃がんと診断される患者数は年間約12万4千人にものぼります。

胃がんで命を落とす方も年々減少傾向にありますが、胃がんは肺がんに次いて第2位となっており、領域リンパ節への転移を認める場合の5年相対生存率は急激に低下します。

国立がん研究センターの統計によると、胃がんで亡くなった方は、2020年時点で年間4万人を超えています。

また、部位別死亡者数でも、性別ごとに見ると男性は第2位、女性では第5位となっています。

定期的な検査が大切です

しかし、初期のうちに発見・治療することができれば、比較的生存率が高いとされています。

胃がんは早期の段階では自覚症状がほとんどなく、かなり進行しても症状がない場合もあります。

予防や初期発見・治療には、定期的に検査を受けることが大切です。

胃がんの症状

早期の段階では自覚症状がほとんどなく、かなり進行しても症状がない場合もあります。

代表的な症状は、胃の痛み・不快感・違和感、胸やけ、吐き気、食思不振などです。

またがんから出血することにより貧血が起こることや、黒い便が出ることがあります。

なお進行したがんの場合は食事がつかえる、体重減少といった症状が出る可能性があります。

胃がんの検査

胃がんが疑われた場合には、主に以下の検査が行われます。

血液検査

一般的な検査項目(貧血、肝臓や腎臓の機能、凝固機能など)のほか、腫瘍マーカーや栄養状態なども調べます。

上部消化管造影検査

造影剤バリウムと発泡剤(胃を膨らませるための薬)を飲み、胃の粘膜の状態や胃の形などを確認する検査です。

異常を指摘された場合には内視鏡検査が必要になります。

内視鏡検査

鼻や口から内視鏡を挿入し、食道・胃・十二指腸の内部を観察します。

直接腫瘍を観察し、そこから組織を生検し、顕微鏡でがん細胞の有無を確認します。

病理組織検査

組織や細胞の一部を採取して顕微鏡で詳しく調べる検査です。

採取した組織を顕微鏡で詳しく調べ、胃がんであるかどうかを診断します。

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